「防水」と「塗装」どっちが必要?ベランダ・外壁・屋根の正しいメンテナンス判断

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2025/12/3

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「築10年。そろそろ外壁塗装をしたほうがいい?」
「ベランダは塗装だけでいいのか、防水工事が必要なのか分からない…」

多くの方が迷うのが、“塗装で十分なのか、それとも防水工事が必要なのか” という判断です。
見た目がきれいでも、建物内部ではゆっくり劣化が進むため、この判断を誤ると、後悔するケースも少なくありません。

  • 塗装したのに数年で雨漏り

  • まだ使える防水層を全面やり替えてしまう

  • 下地が悪いのに塗装だけ済ませてしまう

この記事では、防水を本業としながら外壁塗装も行う私たちが、どんな状態なら塗装で良くて、どんな状態なら防水工事が必要なのかをわかりやすく解説します。


1. 「塗装」と「防水」の違いを簡単に説明

外壁塗装と防水工事の違い図解|防水スプレーと傘の例えで役割を比較

一番の誤解は、「塗装をすれば防水になる」と思ってしまうことです。 わかりやすく例えるなら、「塗装」と「防水」の関係は「防水スプレー」と「傘そのもの」の関係に似ています。

■ 塗装工事=「防水スプレー」

  • 水を弾く“保護膜”をつくる

  • 色・外観を綺麗にする

  • ひび割れや隙間を埋める性能は弱い

■ 防水工事 = 「傘」そのもの

  • 水を通さない“分厚い膜”をつくる

  • 建物の動きに追従し、雨から家を守る

  • 下地の補修も含む本格的な工事

つまり、傘に穴が開いている(雨漏りリスクがある)のに、一生懸命スプレー(塗装)をしても意味がないということです。


2. ベランダ・屋上は「塗装」か「防水」か

雨が溜まりやすい「ベランダ」や「屋上」は、最も判断が難しい場所です。 今のあなたの家の状態は、次のどちらに近いでしょうか?

ベランダ・屋上防水と塗装の判断基準比較図|ひび割れ・浮き・汚れなどの劣化症状で見る工事の必要性

【A】塗装(トップコート・防水塗料)が選択肢となるケース

イメージとして、「まだ傘は壊れていない」状態です。

  • 表面の色があせている

  • 汚れが目立つ

  • 床面が硬く、押しても沈まない

この場合は、「塗装」で防水層の寿命を延ばすという選択肢があります。 既存の防水層そのものは生きている可能性が高いため、「トップコート(保護塗料)」や、ある程度の防水性能を持つ「防水塗料」を塗るメンテナンスが有効です。本格的な防水工事に比べて費用を抑えつつ、防水層の寿命を数年延ばすことができます。

【B】防水工事が必要となるケース

「傘そのものが傷んでいる」な状態です。

  • 亀裂(ひび割れ)が入っている

  • 歩くと床がフカフカ、ブヨブヨする

  • 剥がれやコケがある

→ この場合は「防水工事」が必要な可能性が高いです。 すでに防水層の下に水が回っている可能性があります。ここに上から塗料を塗るのは、腐食に蓋をするようなもので逆効果となる可能性があります。防水工事を行い、下地から補修する必要があります。


3. 外壁・屋根は「塗装」か「防水」か

「じゃあ、外壁や屋根はどうなの?」と思われますよね。基本的に、外壁や屋根にはベランダのような“防水層”はありません。そのため基本的なメンテナンスは塗装工事が中心になります。

ただし、注意したいのは

外壁塗装は、塗装屋と防水屋で“見るポイント”が違う

という点です。

■ 塗装専門店の強み

塗装専門店は、

  • 色・デザイン・仕上がりの美しさ

  • 細かな塗り分けなど、外観を重視した提案

美観を整えたい場合に強みがあります。

■ 防水専門店が行う「外壁塗装」という選択肢

私たちのような防水専門店の場合、「水が入らないか」を軸に外壁塗装を行います。

  • 外壁のひび割れ(クラック)への対処

    →表面を塗料で塗るだけでなく、状態によっては溝を広げてシーリングを入れる工法や、

    樹脂で固める補修など、下地に合わせた処置を行います。

  • サッシまわりなど、雨漏りリスクが高い場所の点検

    →劣化状況に合わせて「打ち替え」や「増し打ち」を判断し、

    水が侵入しやすい弱点をしっかり抑えます。

仕上がりの美しさに加えて、“雨漏りのリスクを抑えたい”場合に強みがあります。


4. 「塗装屋」と「防水屋」、どっちに頼むのが正解?

結論として、一番安心なのは

塗装と防水の両方の視点を持っている会社に診てもらうこと。

です。なぜなら、築10年を超えた家には、

  • 色・デザイン・仕上がり(塗装目線)

  • 雨漏りリスク・下地の状態(防水目線)

この 2つの視点が欠かせない ためです。


■ 塗装専門店が向いているケース

  • 見た目・色・デザインにこだわりたい

  • 下地が比較的良い状態で、塗装中心の工事になりそう

■ 防水専門店が向いているケース

  • 雨漏りが心配、水の侵入リスクがある

  • 下地の痛み具合をしっかり診断したい


「まだ問題ないから、塗装メンテナンスで十分」 「ここはリスクが高いから、防水工事をしておきましょう」

このように、業者の都合(得意分野)ではなく「家の状態」に合わせて、“最適な工法”を提案してくれる会社を選ぶことが、結果的に家を長持ちさせ、無駄な工事を防ぐことにつながります。


まとめ:まずは「正しい建物診断」を

「塗装で済むのか」「防水が必要なのか」。 メンテナンスで最も大切なのは、この分岐点を正しく見極めることです。そのためには、防水と塗装、両方の引き出しを持つ専門的な視点が欠かせません。

  • 軽症なら、塗装のみでコストを抑える。

  • 重症なら、防水工事で確実に守る。

この分岐点を見極めるためにも、塗装と防水のどちらも判断できる専門的な診断 を受けることが大切です。

家にとってベストな選択ができれば、無駄な費用も将来のトラブルも防ぐことができます。

\東京・埼玉・群馬・長野・関東エリア対応/

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